今回で3回目となるスープ作家有賀薫さんの料理教室。今回のテーマは、「おかずになるスープレッスン」。品数をたくさん作るのは、忙しい日々の中なかなか大変なこと。ごはんとこれさえあればOK!というスープレシピがあると心強いですよね!今回は、そんなおかずになるスープを3品教えていただきました!
今回教えていただいたのは、
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塩豚とトマトのスープ
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鶏飯
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茄子とひき肉のカレースープ
の3品です。早速レシピをみていきましょう。
塩豚は、塩と時間を味方につけて作ります。塩をまぶし、じっくり冷蔵庫で一日以上寝かすと、コトコトと煮るだけでお肉もスープもうんとおいしくなるんです。塩豚の作り方を覚えておくと、いろいろな野菜と合わせたスープを作ることができます。キャベツやたまねぎも相性が良いですが、今回はこれからの季節に向けてまるごとトマトと合わせています。

▼材料(2~3人分)
- 豚肩ロースかたまり肉 500g
- 塩 小さじ2(肉の重量の約2%)、粗挽き胡椒
- にんにく 1片 長ネギやたまねぎなど、野菜くず少々
- トマト 小2~3個
- ブリタの水 1L
- 塩、胡椒 適量
鶏飯は奄美大島の郷土料理。本場では、椎茸の甘煮やたんかんの皮などを使いますが、今回は、手に入りやすい食材で代用したアレンジレシピを教えていただきました。鶏むね肉をパサパサにしないコツは煮込み過ぎないこと。鶏むね肉を入れて3分たったら火は止め、余熱で火を入れます。トッピングにはあまり味をつけないので、お漬物はなにかしらあった方がよいですよ。

▼材料 2~3人分
- 鶏むね肉 1枚(約350g)塩小さじ1、酒大さじ1(下ごしらえ用)
- ブリタの水 800mL
- 卵 2個
(わかめの油炒め 適量 ※下記参照) - 奈良漬 適量 ※紅生姜、たくあんなどでもOK
- 青ねぎ 4~5本
- 焼きのり 適量
- 淡口醤油 小さじ1
- ごはん 適宜
わかめのごま油炒め(作りやすい量)
乾燥わかめではなくぜひ歯ごたえのある塩蔵わかめで作るのがおすすめです!

▼材料
- 塩蔵わかめ 60g
- ごま油 小さじ2
- 酒 少々
- 砂糖 小さじ1
- 醤油 小さじ2
- (あれば)白ごま
塩蔵わかめは水洗いして水につけて10分ほど塩抜きし、水気をぎゅっと絞って食べやすい大きさに切る。フライパンにごま油を熱してわかめを入れてさっと炒め、酒、砂糖、醤油を加える。好みでごまをふる。
先にカレーのベースを作っておくのがポイントです。そうすればあとは好きな具材であっという間にカレースープができあがります。今回はカレーと相性抜群なナスとひき肉で作ります。ひき肉はあまりパラパラにせず、ゴロっとかたまりを残すと、食べ応えがあっておすすめです。

▼材料(2人分)
- 合いびき肉 150g
- なす 2個 ※小さい場合は3個(250~280g)
- たまねぎ 1/2個
- にんにく・しょうが 各1片
- オリーブオイル 大さじ1と1/2
- 塩 小さじ2/3
- カレー粉 大さじ1
- トマトケチャップ 大さじ1
- ごはん 適量

レシピ提供:有賀 薫 スープ作家
約10年間3500日以上、毎朝作り続けたスープを土台に、シンプルで作りやすいスープのレシピと暮らしの考え方を各種メディアで発信中。雑誌・ウェブメディアの連載多数。著書に『スープ・レッスン1.2』(プレジデント社)、『朝10分でできる スープ弁当』(マガジンハウス・2020年レシピ本大賞入賞)、『有賀薫の豚汁レボリューション』(家の光協会)など。
2025年3月6日「スープが作れたら、自炊は半分できたようなもの」が発売