今回のイベントでは、ブリタファンの方にはすっかりお馴染みの茶藝師 藤本真梨奈さんに、おいしい水には並々ならぬこだわりをもつブリタ社員が、中国茶の世界へと案内していただきました。本格的な中国茶に緊張気味の始まりでしたが、お茶を楽しむにつれ、どんどん中国茶を身近に感じられるようになっていく、そんな時間でした。
おいしく淹れるための基本:揃えておきたい茶器
まずは、茶器のご紹介です。中国茶専用の茶器があればより雰囲気が出ますが、身近なもので代用も可能です。
- 蓋碗(がいわん) 急須の役割。急須でも淹れられますが、蓋碗ならより中国茶らしさを味わえます。
- 茶海(ちゃかい) ピッチャーの役割。茶海のおすすめはガラス製。お茶の美しい色合いを目で楽しむことができます
- 茶杯(ちゃはい) ティーカップ・湯呑の役割。小さなお猪口サイズのものが一般的です。
STEP1 急須(または蓋碗)を温める
お湯は器を通すたびに5〜10℃ほど温度が下がると言われています。
中国茶は高温で淹れるのがおいしさのポイント。器を温めて温度低下を防ぐことで、お茶の味がぼやけにくくなります。
※このタイミングで茶海と茶杯にもお湯を通して温めておきましょう。
STEP2 茶葉5g・お湯100ml・抽出10秒
いよいよ抽出です。
茶葉5gにお湯100mlが目安。抽出時間はわずか約10秒。紅茶(2~3分)や日本茶(30~60秒)に比べて、とても短いのが特徴です。中国茶は繰り返し淹れて楽しめます。3煎目までは10秒で、その後は徐々に伸ばしていきましょう。
STEP3 茶海に受けて、その後茶杯へ
中国茶は、急須から直接茶杯に注ぐのではなく、茶海に受けて、お茶の濃さを均一にします。中国茶は繰り返し淹れて楽しめます。
最後は“茶葉を浸したまま冷蔵庫へ
中国茶は日本茶のように渋くならないので、最後は茶葉をお湯に浸したまま、冷蔵庫へ。水だし茶のように楽しむこともできるんですよ。
- 水は「茶の母」、茶器は「茶の父」
お茶は茶葉と水だけで構成されるので、お茶のおいしさと水は深い関係にあります。中国では、水を「茶の母」、茶器を「茶の父」と呼ばれるほど、水がとても重要とされています。 - 茶殻は食べられる?
実は茶殻(出がらし) は、食べることができるんです。炊飯器に入れて炊けば、香り豊かな“茶殻ごはん”が作れます。(米2合に茶殻約5gが目安) - 日本の緑茶と中国の緑茶の違い
中国にも緑茶と呼ばれるものがありますが、日本の緑茶とは製造過程が異なります。日本の緑茶は製造過程で蒸してあり、中国の緑茶は窯で炒っています。製法が異なるため、抽出方法や味わいも変わります。また、蒸すと繊維が崩れるため、日本の緑茶は中国の緑茶のように、くりかえし淹れることができないんだそう。
いかがでしたか?丁寧な淹れ方をご紹介しましたが、藤本さんは「普段はもっと気軽に楽しんでいいですよ」とおっしゃっていました。ご自身もマイボトルに茶葉を入れておき、何度もお湯を足して楽しんでいるそう。時間があるときは、茶器を使っておいしく淹れるもよし、マイボトルで楽しむもよし。日本茶やコーヒー、紅茶に加え、今日は中国茶にしよう、とレパートリーにいれて、日々の楽しみをぜひ広げてみてください。
講師:藤本真梨奈
オーストラリアのワイナリーやカフェ、レストランで働いた後、西麻布「Series」や京都「LURRA°」にてソムリエとして勤務。中国茶や日本茶などお茶の奥深さに魅力され、「中国茶エキスパート シニア」や中国国家資格「茶藝師」の資格を習得。「鶫 -TSUGUMI-」所属の茶藝師として研鑽を積む傍ら、京都の「白眉」の店長としてお茶の魅力を幅広く発信している。