2026年9月27日、ベルリン。世界中から約5.5万人ランナーが集う「BMW BERLIN-MARATHON」に、MianさんとTsukasaさんが挑みました。レースに向けて積み重ねた想い、ベルリンでの時間、そして42.195kmの先に待っていた景色を追います。
ゴール後の待ち合わせエリアは、とにかく人、人、人。走り終えたランナーと迎える人たちであふれ、再会するだけでもひと苦労です。ようやく全員が合流したとき、二人は顔を合わせるとお互いを称え合いました。
そこから始まったのは、さっきまで走っていた42.195kmの答え合わせ。「あの辺りはどうだった?」「最後、きつかったよね」とコースの話で盛り上がり、メダルを掲げて写真を撮る二人の顔には、疲労以上に高揚感が残っていました。今回は、この笑顔にたどり着くまでの数日間を少し巻き戻してみます。
ブリタは2026年より「BMW BERLIN-MARATHON」の共同スポンサーおよびハイドレーションパートナーとして大会をサポートしています。今回、そのレースに挑戦したのが、MianさんとTsukasaさんです。
MianさんとTsukasaさんは、今回の企画で初めて出会った二人ではありません。もともと仲がよく、偶然ブリタと共にBMW BERLIN-MARATHONに参加することになりました。現地でも、掛け合いの動画を撮ったり、お互いの写真を撮り合ったり。二人の自然なやりとりが、滞在中の空気を明るくしていました。
Mianさんは、日本体育大学で陸上競技に取り組み、現在は会社員として働きながらランニングインフルエンサーとしても活動しています。学生時代にはドイツ・ケルンに1年間留学し、ベルリンを訪れた経験も。本人が「どこか帰ってきたようなホーム感がある」と表現するように、ドイツは思い出のある場所です。
そんなMianさんにとって、今回の準備期間はいつもとは少し違う夏でした。
暑さが苦手で、例年は夏になるとランニングをセーブしていたそうですが、今年はベルリンに向けて夏の間も走り込みを継続。自己ベストを目標に距離を積む一方で、思うようにペースが上がらず、不安になる時期もあったといいます。
「今回は自己ベストにこだわりすぎず、思い出のあるドイツを楽しみながら走ろう。」— Mianさん
そう気持ちを切り替えたことで、少しずつ走る楽しさも戻ってきたそうです。記録だけではない意味を持って、ベルリンのスタートラインに立つことになりました。
一方のTsukasaさんは、HYROXやCrossFit、ランニングなど幅広い競技に挑戦するPerformance Lifestyle Athlete。
フルマラソンは2年ぶり、今回が4回目です。
幼い頃から新体操に取り組んできたため、もともと「走ること」とは無縁だったというTsukasaさん。以前は5kmを走るにも途中で休憩が必要だったのが、少しずつ距離を伸ばし、今では5kmがEasy Runの距離になりました。
ただ、この夏は長距離を十分に走り込めず、「42km、本当に走れるかな」と不安もあったそう。それでも、ランニング以外のトレーニングは続けてきました。今回の目標はシンプルに完走すること。「前の自分ができていたんだから、きっと今回もできる」。これまで積み重ねてきた自分を信じて、ベルリンへ向かいます。
「挑戦って、いつも少し怖い。でも、その先にはまだ知らない景色がある。」— Tsukasaさん
レース2日前、MARATHON EXPO by BRITA へ
9月25日、二人が向かったのは「MARATHON EXPO by BRITA」。会場は、かつて空港として使われていたテンペルホーフ空港です。大きな建物と広々とした敷地に、二人もまずはそのスケール感に感動していました。
ゼッケンを受け取り、会場をゆっくり楽しみながら、本番に向けた準備を一つずつ済ませていきます。
ブリタブースでは、BRITA LARQ ボトルへの刻印や水のリフィルを体験。二人が選んだ刻印は、そろってランナーのイラストでした。普段から使っているボトル型浄水器「アクティブ」や「BRITA LARQ エッセンシャル ボトル」にその場で水をリフィルする姿も。お互いを撮影したり、一緒に動画を作ったりしながら、EXPOを満喫する二人。レース前の準備でありながら、旅の思い出を積み重ねる時間でもありました。
滑走路を走る。レース前日のShake-Out Run
レース前日の26日は、ブリタ主催の6km Shake-Out Runへ。舞台は、こちらもテンペルホーフ空港。かつて飛行機が走った広い滑走路を、多くのランナーとともに軽く走ります。
「レース前日に6km」と聞くと少し驚きますが、二人にとっては負担を感じるような走りではなかったよう。並んで走り、写真や動画を撮り、ブリタのフラッグを手に笑う姿からも、調整というよりイベントそのものを楽しんでいる空気が伝わってきます。その日はほかにランニングはせず、本番前に身体を動かすちょうどよい時間になりました。
いよいよ、42.195km
レース当日の朝は、空気がひんやりするほど気温が低め。それでも空はきれいに晴れ、気持ちのいい朝でした。二人とも朝食をしっかり食べ、「ちゃんと眠れた」と話していて、表情はとてもリラックスしています。
Mianさんは、スタート地点でも緊張で硬くなる様子はほとんどなく、むしろ印象に残ったのはワクワクした表情。「このイベントを楽しもう」という気持ちが、そのまま伝わってくるようでした。Tsukasaさんも念入りにアップをして身体を整え、それぞれのスタートラインへ向かいます。
それぞれの想いを胸に、42.195kmが始まりました。
沿道では、観客も思い思いにマラソンを楽しんでいました。声援を送り、音楽を鳴らし、ランナーを待つ。応援側も地下鉄で次の地点へ移動しながら一日中レースを追いかけます。朝は冷えていたベルリンも、日中は日差しが強くなり、応援する側にも心地よい疲労感が残る一日になりました。
二人ともレース中は、「給水所があれば飲む」ことを意識。コース上に設けられたブリタの給水ポイントでも水を取り、ウェアに仕込んだゼリーでエネルギーも補給しながら進みました。
Tsukasaさんが「急にきつくなった」と感じたのは35km付近。それでもペースを大きく崩すことなく、39.5km地点へ。
そこにはブリタのアーチとDJブースがあり、終盤のランナーを音楽と声援で迎えていました。苦しいはずの距離でありながら、Tsukasaさんはアーチに気づくと、走りながら写真や動画も撮影。最後までベルリンの景色を楽しもうとする姿がありました。
Mianさんは3時間53分28秒でフィニッシュ。ゴール後には、達成感に満ちた笑顔を見せてくれました。 今回、Mianさんが大切にしていたのは記録だけではなく、思い出のあるドイツで走ることそのものを楽しむこと。レース前に決めていたその気持ちで、42.195kmを走り切れたようです。
Tsukasaさんの記録は4時間7分21秒。前回のフルマラソンより約20分速い記録でした。十分に走り込めなかった不安があったからこそ、これまで積み重ねてきたトレーニングが確かな力になっていたことを実感できるレースになりました。
そして、二人がそろって話していたのが、ブランデンブルク門を通過した後のこと。象徴的な門が見えると「もうゴール!」と思いたくなりますが、実際のフィニッシュまではもう少し。「あそこからがきつかった」と、二人とも笑いながら振り返っていました。
ようやく合流した二人は、レースの話が止まりません。コースのこと、きつかったところ、見えた景色。別々に走った42.195kmを、お互いの言葉で埋め合わせていくような時間でした。
Mianさんはレース前、「ゴールしたらビール!」と思っていたそう。ところが実際に走り終えると、会場で配られていたアルコールフリービールで十分だったとか。夜はメンバー全員で最後の食事へ。おいしい料理を楽しみながらも、「足ヤバい!」と笑い合う二人。それでも一晩眠ると、翌朝には思った以上に回復していて、本人たちも驚いていました。翌日はもう帰国日。短く濃いベルリン滞在は、最後まであっという間です。
それぞれの「次」へ
マラソンを走る理由や、そのレースにどんな意味を持たせるかは人それぞれです。記録を追うこともあれば、走る楽しさを思い出すためのレースもある。不安を抱えながら、それまで積み重ねてきた自分を信じるための42.195kmもあります。
Mianさんにとってベルリンは、思い出のあるドイツへランナーとして戻り、記録だけではない走る楽しさを改めて感じるレースに。レース後には、早くも次の目標の話も…。Tsukasaさんにとっては、「怖い」と感じながら踏み出した先で、自分が積み上げてきたものを確かめられたレースになりました。
EXPOでのリフィル体験、レース前日までの時間、スタート地点までのサポート、そしてコース上での給水。ブリタは、二人がベルリンを楽しみながら走るためのいろいろな場面に寄り添いました。トップアスリートだけでなく、日々の仕事や暮らしを持ちながら走る人にとっても、マラソンはそれぞれの形で楽しめるもの。メダルを掲げる二人の笑顔が、そのことをまっすぐ伝えてくれているようでした。
Mian Fujimura
日本体育大学卒業。陸上競技400m・800mを専門に、全国大会出場経験の競技を持つ。学生時代にはドイツ・ケルンへ1年間留学。現在は会社員として働きながら、ランニングインフルエンサー、PRディレクター、クリエイター、モデルなど幅広く活動。
Tsukasa Chiba
Performance Lifestyle Athlete。HYROX、CrossFit、ランニングなどさまざまな競技に挑戦しながら、トレーニングを軸としたライフスタイルを発信。PRディレクション、クリエイター、モデル、イベントゲストなど幅広く活動