大阪府・大阪市とBRITA Japanが「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」の実現に向けて事業連携協定を締結

大阪府・大阪市が「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」をテーマに民間企業と環境分野の事業連携協定を締結するのは初

大阪府・大阪市とドイツ生まれの家庭用浄水器メーカーBRITA Japan株式会社(東京都中央区、代表者:マイケル・マギー)は、「⼤阪ブルー・オーシャン・ビジョン」実⾏計画の目標達成に向けた取組みをさらに加速させるべく海洋プラスチックごみ問題をはじめとする環境分野での連携協定を2021年10月27日(水)に締結したことをお知らせします。

大阪府・大阪市が「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」をテーマに民間企業(BRITA Japan)と環境分野の事業連携協定を締結するのは初となります。

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大阪府・大阪市とBRITA Japanの連携の背景

大阪府・大阪市は、G20大阪サミットにて、海洋プラスチックごみによる新たな汚染を2050年までにゼロにすることを目指す「⼤阪ブルー・オーシャン・ビジョン」の達成に向け、2021年3月に「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」実行計画を策定しました。本計画では、「2030年度に大阪湾に流入するプラスチックごみの量を半減すること(大阪府・大阪市)」「河川・海域の水質に係る国の環境基準を100%達成、維持するとともに、水環境に関する市民満足度を40%まで向上(大阪市)」を目標に掲げています。この目標の達成に向けて、「プラスチック製品の使⽤抑制と環境への流出の削減」「プラスチックの資源循環に向けた地域活性化のシステム推進」「海洋プラスチックごみ発⽣抑制のための国際協⼒」「良好な⽔環境の創造」「あらゆるステークホルダーとの連携」の5つを柱に掲げ、施策を展開することとしています。この度、これらの目標達成に向けた取組みをさらに加速させるトリガーとして、ドイツに本社を置く浄水器メーカーであるBRITA Japanとの事業連携協定を締結。

事業連携協定概要

■締結⽇:
2021年10月27日(水)

■⽬的:
この協定は、大阪府、大阪市及びBRITA Japan 株式会社が海洋プラスチックごみの削減をはじめとする環境関連分野におけるパートナーシップを構築し、相互に密接な連携を図ることにより、「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」の実現に向けた取組等を推進し、もって豊かな環境の保全と創造を進めることを目的とする。

■協⼒内容:

  1. マイボトル・給水スポットの普及に関すること
  2. 海洋プラスチックごみ削減に係る啓発に関すること
  3. 海洋プラスチックごみ削減に係る海外への情報発信に関すること
  4. 海洋プラスチックごみ削減に関わるステークホルダー間の連携構築に関すること
  5. 環境教育に関すること
  6. 水辺の清掃活動に関すること
  7. その他、本協定の目的に資する事業に関すること

今後の具体的な取り組み事例(一部)

■マイボトルの普及
概要:環境イベントにて『BRITAボトル型浄水器 Active』の提供や、店頭および公共施設にてリーフレットの配布を行う予定です。

■給水スポットの普及
概要:給水スポットの普及に向けて実施スポットにBRITAのタンク型浄水器『Flow』の提供します。

■海洋プラスチックごみ削減に係る啓発
概要:大阪府内の店舗において、マイボトルの持参を促す啓発物を掲出します。また、イベント等において、海洋プラスチックごみ問題とその解決につながる取組みについてPRを行います。

■環境教育の促進
概要:大阪府内の高校生を対象にした、環境教育用教材の提供および講演を予定しています。

■海洋プラスチックごみ削減に係る海外への情報発信
概要:「⼤阪ブルー・オーシャン・ビジョン」の活動事例として、海洋プラスチックごみ削減の具体的な取り組みを、ドイツにあるBRITA本社をはじめ他国に発信します。

▼BRITA Japan株式会社が提供する浄水ボトル『BRITAボトル型浄水器 Active』について
商品名:BRITAボトル型浄水器 Active
商品概要:本商品は、携帯できる浄水機能付きボトルです。ペットボトル等使い捨てのプラスチックごみを減らせるほか、いつでもどこでもおいしい水を飲むことができます。
販路:全国の主要スーパー、主要ホームセンター、家電量販店、ネットショップなど

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大阪府・大阪市によるプラスチックごみ削減に向けた取組等を紹介する動画について

大阪府・大阪市は、『「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」実行計画』の5つの柱の一つである、「海洋プラスチックごみ発生抑制のための国際協力」の取組の一環として、海外への情報発信を目的とした動画を2021年4月に作成しました。 
本動画は、プラスチックごみ削減に向けたメッセージや企業による先進的な取組を紹介するものであり、国際会議等の場で活用することを想定しています。 

【動画の概要】 

  • 全編英語(日本語字幕) 
  • 国連環境計画インガー・アンダーセン事務局長のメッセージ 
  • 海洋プラスチックごみをめぐる世界の現状を危惧する人々のメッセージ 
  • 日本企業のプラスチック代替製品やリサイクル技術の紹介 
  • 大阪府知事、大阪市長のメッセージ 

大阪市環境局 Youtubeチャンネル

BRITA Japan株式会社のメッセージ

BRITA Japan株式会社は、将来に残す地球環境に対して強い関心を持っており、「持続可能な形で新しい水の飲料習慣を提案する」ことをビジョンとして掲げています。そのため、家庭内で利用できるポット型浄水器に加え、2017年からは外出時にも使い捨てペットボトルを使うことなく、繰り返しおいしい水を飲むことができる製品「BRITAボトル型浄水器」の販売を開始しました。家庭内でも外出時でも、使い捨てプラスチックごみを出さずにおいしい水を飲む習慣を浸透させたいと考えています。

近年世間では、海洋プラスチックごみ問題への関心はより一層高まりつつあります。当社は今後もペットボトルごみの削減に貢献すべく、マイボトルの普及を促進できるよう支援してまいります。

大阪府・大阪市の環境への取り組み

大阪府・大阪市は2019年1⽉に「おおさかプラスチックごみゼロ宣言」を共同で⾏うとともに、5月には大阪市独自の「プラスチックごみ削減目標」を設定するなど、海洋に流出するプラスチックごみの削減に向け様々な取組みを⾏ってきました。「⼤阪ブルー・オーシャン・ビジョン」実⾏計画は、2020年7月に大阪府と大阪市の共同提案が内閣府の「SDGs未来都市及び自治体SDGsモデル事業(事業名:『⼤阪発「⼤阪ブルー・オーシャン・ビジョン」推進プロジェクト』)」に選定されたことを受け、同プロジェクトの取組みの一つとして、今年3月に大阪府、大阪市が共同で策定しました。これはあらゆるステークホルダーとの連携のもと、「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」が掲げる「2050年までに海洋プラスチックごみによる新たな汚染ゼロ」の実現に寄与するとともに、2019年12月に大阪市が新たに策定した「大阪市環境基本計画」の水分野の個別計画としてSDGsの達成への貢献をめざすもので、2030年度に大阪湾に流入するプラスチックごみの量を半減すること等を目標に掲げています。大阪府・大阪市は、目標達成に向けて、住民、事業者、NPO等の団体、周辺自治体など幅広い関係者とのパートナーシップのもと、海洋プラスチックごみの削減と良好な水環境の創造のための様々な施策を展開することにより、経済・社会・環境の三側面の統合的向上に取り組んで参ります。

BRITA Japan株式会社の環境への取り組み

BRITA Japan株式会社は、プラスチック削減につながる製品展開だけでなく、BRITAのCSR活動に共感していただける団体と一緒に、荒川河川敷のクリーン活動、富士山の植樹活動など、環境保全への取り組みを積極的に実施してまいりました。そのほか、NGO法人との取り組みで、使い捨てのプラスチックごみ削減やポリ袋の利用減少に向けてコラボ商品などの展開や寄付活動も行なっています。
昨今、世界的なプラスチックごみ削減への意識が高まっています。日本でもSDGsの目標達成に向け、各企業で環境対策への動きが活発化しています。日本は、ほとんどが使い捨てされる容器包装プラスチックごみの発生量が米国に次いで世界2位であり(※)、さらなる抜本的な対策を必要としています。BRITA Japan株式会社は環境保全に積極的に取り組む企業として、今後もペットボトルごみ削減を始め環境保護に貢献していきたいと考えています。